私が子どもの頃、遊びから戻るといつも母から言われていたことがあります。

それは、脱いだ自分の靴や家族の靴を揃えることです。

毎回、毎回、口をすっぱくして言う母にどうしてかを尋ねてみました。

すると反対にこう聞かれました。

「きれいに揃っている靴とばらばらになった靴を見て、どっちが気持ちがいい？」

やっぱり、どう考えても綺麗に揃った靴のほうですよね。こども心に、すごく納得した覚えがあります。

玄関を入る時、出かける時に靴が揃っていると、やっぱり気持ちがいいものです。

靴をそろえることは、しつけの一つでありみなさんも言われたことがあると思います。

家族がひとつの家でともに暮らすのだから、気持ちよく過ごす為の作法を子ども達に伝えなければならないと思います。今では口をすっぱくしながら私も子ども達に言い続けています。


３年ぐらい前に「履物をそろえましょう」。こんなキャンペーンを「小さな親切」運動県本部がやっていたのを思い出しました。

　　啓発用のポスターをご覧になった方もいるかもしれませんね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ポスターにはこう書いています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　はきものをそろえると

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　心もそろう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　心もそろうと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はきものもそろう

　　　　　　　　　　　　　　　　　ぬぐときにそろえておくと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はくときに心がみだれない




県本部では「自分だけでなく、みんなの履物をそろえることは思いやりの心を育てる。ぬくもりが伝わる行為は家庭を和やかにし、心穏やかに過ごせます」と呼びかけています。

残念ですが、今ではそのキャンペーンも終わってしまったようですが、いつでも心に置いておきたいことだと思います。

なかなか、頭でわかっていながらも忘れてしまう靴そろえ。家族で見直してみるのも大切なことだと思います。