ノミのはなし

erieri

2008年02月09日 22:50





驚異的な“ジャンプ力”で知られるノミを知っていますよね。

成虫は体長1mmから4mmほどの小ささで体は、髪や毛の間を動きやすいように出来ています。

ノミは最大で垂直方向に20cm(体長4mmとして体長の50倍)水平方向に41cm(同100倍)跳ぶことが出来ると言われています。(もし身長160cmの人間が同じように跳ぶことが出来たら80m、幅跳びなら160m跳べることになるそうですよ!)

それでは、20cm跳べるノミがいます。そのノミを高さ10cmの箱に入れ、ふたをします。

そしてしばらく放置しておきます。その間、箱の中で、ノミは跳び続けます。

それから、そのノミを再び箱から出してみるとそのノミはどうなると思いますか?


A.跳べなくなる B.また20cm跳ぶ C.箱の中のストレスから開放され、40cm跳べるようになっている D,疲れているから跳ばない E.すでにノミではない











実は、これらどれも不正解なのです。


正解は、 「10cmしか跳べなくなっている」そうです。箱の中でふたをされていたため、10cmしか跳ぶことのできなかったノミは
箱から出されても、10cmしか跳べなくなるのです。

20cm跳ぶ能力を持っているにもかかわらず、こうなってしまうのはなぜでしょうか。

それは、「箱の中」という環境で、「10cm」という壁をつくられてしまったために、「10cm」が、自分に跳べる高さの限界と思ってしまったからなのだそうです。

自分で勝手に限界をつくってしまったために、本来持っている能力を発揮できなくなってしまったのです。


これは、私達人間にも同じことが起こりうるのではないでしょうか。私には無理だ。こんなことできるわけがない。

その思いが自分の限界だと感じ先にはすすめなくなる。

今までの経験や、今置かれている環境で自分自身に限界をつくってしまうことってあるような気がします。

また、子ども達にも子どもだからこれは無理だろうと決め付けてしまうこともあるかもしれません。

でも、心の持ちようでいくらでも伸びていく可能性を誰にでも持っているのかもしれません。

小さなノミの話でも大きな何かに気づかせてくれたような気がしますね。











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